提案型集約化施業の業務を行うのは「森林施業プランナー」(以下、プランナー)です。プランナーは、森林所有者に代わって、水源涵養機能や木材生産機能など市町村森林整備計画におけるゾーニングに基づいた面的なまとまりを持つ計画である森林経営計画を作成します。さらに、作業団地単位ごとに森林施業の内容や事業収支を示した施業提案書を作成し、森林所有者へ提示して施業を受託します。その後、現場技術者への作業内容の指示から実行管理までを行います。このように、プランナーは森林所有者に代わって地域の森林を管理する重要な存在です。
また、政府は、今後10年を目途に国内林業の基盤づくりと木材需要拡大により木材自給率を50%以上に高める「森林・林業再生プラン」を策定し、国家戦略プロジェクトとして平成23年度からスタートしました。プランナーは「森林・林業再生プラン」の中で提案型集約化施業を推進する技術者として位置付けられており、森林組合等施業集約化を担う地域の林業事業体において、プランナーを育成・活用していくことがますます重要となってきています。
このような状況を受け、森林施業プランナー協会では、プランナーの能力や実績を客観的に評価し、提案型集約化施業の一定の質を確保できるよう、森林施業プランナーを認定する仕組みを設けました。この制度を設けることにより、新たに森林施業プランナー業務を実施しようとする者の育成の目標として機能させます。併せて、森林所有者からの信頼を得て、プランナーの社会的地位を向上させるとともに、自信と誇りを持って地域の適正な森林管理を行うことにより、森林の持つ多面的機能が十分に発揮されることを目指します。
認定森林施業プランナー並びに森林施業プランナー協会を象徴するシンボルマークです。
認定森林施業プランナーとその活動が広く波及・躍進していく様を、アルファベットの「P」と樹木のイメージで表現しています。大地にしっかりと根ざした太い幹は、認定森林施業プランナーの高い志と森林所有者からの期待に応えていくという意思を表しています。