提案型集約化施業推進のための組織体制整備、森林施業プランナーのスキルアップや後継人材の育成等についての情報交換、森林施業プランナーと国や地方の森林総合監理士等関係者との連携に資することを目的に、『平成29年度森林施業プランナーシンポジウム』を実施しました。
日 時:平成30年2月19日(月)13:30~17:45(意見交換会18:30~20:30)
20日(火) 9:00~11:30
会 場:国立オリンピック記念青少年総合センター
(東京都渋谷区)
参加者総数:86名
<1日目>
◎主催者挨拶
森林施業プランナー協会 理事長
佐藤 重芳
◎来賓挨拶①
林野庁 林政部 経営課長
遠山 知秀 氏
◎講演
有限会社 藤原造林 代表取締役
藤原 正志 氏
『集約化施業の取組みと組織の体制、機能の強化』
◎事例紹介①
北海道 水産林務部 森林環境局 森林活用課
首席普及指導員 兼 林業普及担当課長
小野寺 英美 氏
『地域の森林づくりを担う人材の育成』
(森林施業プランナーの育成・確保)
◎事例紹介②
山形県 金山町森林組合 参事
狩谷 健一 氏
『森林施業プランナーの育成と現場に求める実施体制強化』
◎事例紹介③
群馬県 吾妻森林組合 常務理事 兼 参事
吉田 昭雄 氏
『組織の取組みを組織全体で共有する工夫』(現場への浸透(安全管理の徹底))
◎事例紹介④
鹿児島大学 学術研究院
農水産獣医学域農学系
農学部 森林政策学研究室 助教
奥山 洋一郎 氏
『林業技術者能力向上のための研修プログラムの開発・活用』
◎パネルディスカッション
『集約化施業推進に向けた組織の体制整備と森林施業プランナーの継続育成、能力向上』
●登壇者(写真左から)
・株式会社エス.ピー.ファーム 代表取締役 近藤 修一 氏(コーディネーター)
・北海道 水産林務部 森林環境局 森林活用課
首席普及指導員 兼 林業普及担当課長 小野寺 英美 氏
・山形県 金山町森林組合 参事 狩谷 健一 氏
・群馬県 吾妻森林組合 常務理事 兼 参事 吉田 昭雄 氏
・鹿児島大学 学術研究院 農水産獣医学域農学系
農学部 森林政策学研究室 助教 奥山 洋一郎 氏
パネルディスカッションでは、事例紹介いただいた方々をパネラーに迎え、プランナーの人材育成・確保、プランナーと現場技能者・経営者との組織内での連携、これからの林業界におけるプランナーの役割と求めらる新たなスキル(企画力、マーケティング力)など自身の地域や事業体の事例を含め話し合われました。
また、参加者からも組織内でのプランナーと現場との相互理解の手法について質問が挙がり、パネラーとの意見交換も行われました。
◎情報提供①
林野庁 整備部 治山課 課長
大政 康史 氏
『流木災害等に対する治山対策の取組』
<2日目>
◎情報提供②
林野庁 林政部 経営課 総括課長補佐
諏訪 実 氏
『森林環境税(仮称)及び森林環境譲与税(仮称)と新たな森林』
◎テーマ別討論会(ワールドカフェ方式)
4つのテーマに分かれ、参加者は興味・関心のあるテーマに参加。
テーマ①:集約化施業の効率化のための組織体制の整備・強化
テーマ②:組織内外の連携と人材育成の継続
テーマ③:業務円滑化のための人間関係の構築
テーマ④:課題共有とモチベーションの維持
それぞれのテーブルごとに用意された模造紙に悩みや課題などのキーワードを参加者が自由に書き込みながら気になった話題について討論。自身の地域や組織での取組み状況などを踏まえて活発な意見交換が行われました。最後に各テーマで挙がった話題についてそれぞれの進行役から報告があり、参加者全体で共有しました。
◎情報提供③
森林保険センター(国立研究開発法人 森林研究
・整備機構)保険推進課長
菊地 英晃 氏
◎閉会の挨拶
全国森林組合連合会 代表理事専務
肱黒 直次
<参加者からの感想(アンケートの結果より抜粋)>
・民間事業体、森林組合、行政関係等様々な立場の参加者がおり、いろいろな方面からの話・意見を聞くことができた貴重な体験であった。
・一日目の事例発表の内容が、いずれもとても興味深いもので勉強になった。このようなシンポジウムを引き続き行ってもらいたい。
・各事例発表からテーマ別討論会まで幅広く考え、学ぶことが出来た。
・自分が直面している一番大きな問題について、他の参加者の意見を聞けたのがとてもよかった。
・(テーマ別討論会において)参加者同士の交流を深めることができてよかった。