森林施業プランナー協会では、認定森林施業プランナーを主な対象として、さらなる能力の向上を目指した学習および情報交換を行うとともに、認定森林施業プランナーの活躍および今後の発展を林業界全体に広くアピールすることを目的に、「認定森林施業プランナー公開セミナー」を実施しました。
・主催者挨拶:岩田 茂樹(森林施業プランナー協会専務理事)
・来賓挨拶:吉田 誠氏(林野庁経営課長)
・基調講演
『森林施業プランナーの営業に必要な基礎知識』
雨宮 利春氏(一般社団法人人財開発支援協会代表理事)
・認定森林施業プランナー活動事例
①藤田 和則氏(兵庫県 北はりま森林組合)
※認定森林施業プランナー
②田中 佑樹氏(鹿児島県 有限会社田中林業)
※認定森林施業プランナー
・パネルディスカッション
『認定森林施業プランナーに期待されること~自らのキャリアアップを目指して~』
コーディネーター:土屋 俊幸氏(東京農工大学大学院教授)
パネラー:
吉田 誠氏(林野庁経営課長)
相川 高信氏(三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)副主任研究員)
熊谷 晃氏(群馬県 多野東部森林組合 業務課長)
※認定森林施業プランナー
宮城 正明氏(愛媛県 いしづち森林組合 森林整備課長補佐)
※認定森林施業プランナー
奧 幸之氏(鹿児島県北薩地域振興局 技術専門員)
※准フォレスター
高橋 伸幸氏(群馬県森林組合連合会 指導課長)
森林施業プランナー協会専務理事の 岩田茂樹による開催挨拶 |
林野庁経営課長の吉田誠氏 による来賓挨拶 |
一般社団法人人財開発支援協会代表理事の雨宮利春氏による特別講演
“提案型営業”をキーワードに、講師自身の体験談を交えながら提案型営業の心構えから、相手の警戒心を解く方法、相手を説得する技術まで幅広く解説。時折参加者に質問を投げかけ、実践してもらいながら、今後森林施業プランナーに求められる営業のテクニックについて講演いただきました。(写真右:営業時のボディランゲージのポイントを参加者にレクチャーしている様子)
『タブレット型端末を活用した営業テクニック』
森林所有者に対して画像や動画を見せながら直感的でわかりやすく説明を行っている様子やタブレット端末を活用することによる業務量軽減のメリット、自らが開発に関わったアプリの紹介等についてユーモアを交えた発表が行われました。
『准フォレスターとの連携による集約化の推進』
プランナー業務の工夫点や、組織内の意識改革等の報告に加え、森林所有者に対して的確な説明ができるように准フォレスターと連携して座談会を実施する等、プランナーだけではなく周りの関係者と共に活動している実績について発表が行われました。
パネルディスカッションの様子
パネルディスカッションでは
①現状の森林施業プランナーの活動とサポート体制の実態
②今後の認定森林施業プランナーの位置づけ
③認定森林施業プランナーの目指すべき姿
の3点をテーマに、認定森林施業プランナーをはじめ、プランナーのサポートを行っている立場の方々を交えて、それぞれの活動状況を踏まえながら、今後認定森林施業プランナー自身、あるいは周りの関係者がどのように行動していくべきか認識・共有を図りました。
特別講演は、“営業”に焦点をあてた内容であったことから、「地元に帰ってできることをわかりやすく説明してもらえた」、「持ち帰って組合内で研修会を開きたい」等、帰ってすぐ使える実践的テクニックであるとの意見が多く寄せられました。
また、認定森林施業プランナーの活動報告では、「同志の話は自分にとってよい刺激になる」、「苦労している部分は似ていると感じた」等の共感する声や、「もう少し詳しく話が聞きたかった」といった意見があり、他地域での活動に対して関心が高いことが伺えました。
最後のパネルディスカッションについては、テーマひとつ一つの内容が濃く、時間的に短かったという意見もありましたが、「頑張らなければならないと感じた」「様々な立場の方の意見を聞けて良かった」という意見が寄せられ、有意義なパネルディスカッションとなりました。
森林施業プランナー協会に対しても、認定森林施業プランナーへのフォローアップ等の要望が寄せられ、今後とも様々な企画を実施していきたいと考えています。